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2023.05.25
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国語の授業を愉しむ 5つの習慣
前回、国語の授業を受ける意義をお伝えしました。
では、実際に授業で興味深く感じるためには、教科書に載っている作品のどんなことを注目してみたらいいでしょう?
これを機に国語の面白さに気づくことができたら、きっと勉強にも前向きになれると思います!
① タイトル(題名)に注目
人間は、新しく誕生したものには必ず名前を付けます。その時、ひとかたならぬ思いを込めて命名するもの。文章も同じこと。文章のタイトルには全体のイメージや筆者の思いが詰まっています。タイトルに注目し、中身を想像してみましょう。
② 筆者に注目
色んな文筆家がいます。入試問題に度々取り上げられる筆者もいます。ある文章を読むことになった時、筆者はだれだろう?といつも関心を抱くようにしてみましょう。前に読んだことのある筆者だと「前にも読んだ人だ!」と関心が上向いてくることでしょう。さらに付け加えれば、入試頻出の筆者の文章に慣れておくとラッキーなことが起こるかもしれません。
③ 読書は筆者との出会いの場と考える
人との出会いは、その人の言葉との出会いとも言えるでしょう。ですから、ある人の文章を読んでいる時、あなたは筆者を目の前にして、筆者と出会っていると考えてもいいと思います。現実には出会えない過去の文豪たちと文章を通して出会えることができる。古今東西の作家たちに出会えるなんて、素晴らしい経験だと思いませんか。
④ 筆者の顔写真に注目
国語の教科書にはほとんど筆者の顔写真が載っています。作家や詩人、歌人たちの顔はとてもユニークで個性が溢れています。顔写真から受けるイメージとその人の書いた文章は相関して読者の心に残ります。なぜなら人は人の顔に最も関心があるからです。顔から受けるイメージから筆者の人となりを想像してみましょう。
⑤ 読み込む箇所を見つける
読書中、心に残るフレーズや面白い場面があります。そういう場所に出会ったらその箇所は何度も何度も読んでみましょう。格言に「読書百遍意自ずから通ず」とあります。全部を百回読むことは中々出来ませんが、ここは気になる。ここは面白い!この言葉は好きだ、と感じたら、そこを繰り返し読み込んでいくのです。そうするとその文章があなたのその後の国語能力の血となり肉となってくるでしょう。「繰り返しには魔術が宿る」という言葉は読書にもあてはまります。